クリスマス&お正月に日本へ一時帰国しています。機内で映画 Hokusaiを見ました
ご存知江戸時代の浮世絵師葛飾北斎を題材にした映画です。北斎の赤富士や波の絵は世界的にも有名で大人気ですよね。
映画は北斎の人生を描いたものですが、若い頃の資料が少ない様でフィクションの部分も多いのかもしれません。
この映画でハッとした事が2つありました。今回はその気づきのシェアです。映画の内容に触れますので、あしからず。
映画のあらすじ〜北斎の若い頃
北斎が生きていた時代は、歌麿の浮世絵が人気を博していた頃。北斎も人物画を描いてみるものの、その絵は魅力にかける。そんな頃、洒落が現れ、その独特な絵は瞬く間に人気となります。
洒落より上手に描けるのに何故だ!と怒りを露わにする北斎。「心が赴くままに描くだけ」と言う洒落に対し、絵との向き合う本当の意味が分からず、苦悩します。何もかも捨てて旅に(死のうと思ったのかも‥) 。そんな時に海でみた波。心から描きたいと言う思いが湧き、描いた波の絵が素晴らしく、認められる事になっていきます。
気づき①自分のスタイル
世の中の流れや既存の形を考えると人物画を描くのかと思ってしまいそうですが、北斎が描いたのは風景画。周りに左右されず、自分が描きたいものを描いていく。
友人と自分らしさや自分のスタイルについて話した後だったこともあり、この部分が印象に残ったのかもしれません。人と比べてしまいがちですが、それぞれの個性・味がある。だから面白い。自分の個性を自分ももっと好きになって大切にしたいと思いました。
映画では、北斎に目をかけてくれた、阿部寛演じる蔦屋中三郎。とても魅力のあるキャラクターです。旅から戻った北斎の顔つきが変わったのを見て、「良い顔になったな」と言うシーンは印象的です。
後年の北斎&気づき②自分の限界
70歳になったころ、北斎は脳卒中で倒れてしまい手が麻痺して絵を描けなくなります。
「あー絵師としての生涯もこれで終わりか‥」と思ってしまいそうですが、何とこの後旅に出る!「今だから見るものがきっとあるに違いない」って、手が麻痺して描けないのに一人旅!?凄いですよね。年齢も体も旅に出るって発想が。
私も随分と年齢の制限を手放したつもりでしたが、まだまだ甘〜い!そして描く情熱をここまで持てるのも凄いです。
この旅で夕焼けに紅く染まる富士を目にし、赤富士を描きます。そして90歳で亡くなるまでえを描いていた様です。
最後に
久々にハッとし、元気付けられる映画でした。
記憶違いで内容が違うところがあるかも知れませんし、メッセージも勝手な解釈だったりします。
他にも良い場面も色々ありました。そして人間模様やそれぞれの心の葛藤など興味深く面白かったです。ご興味のある方は是非観てみてください。